「綺麗だね!お部屋!」 「まあ、あんまり家にもいないしな」 少女、少女と言っていたが、良く見ると可愛い子だ。 12、3だろうか。 「で、本当に記憶、無いのか?」 彼女は軽く頷いた。 「誰かさんに頬っぺちねられてめっちゃ痛くて起きたの。それ以外は全く分かんない」 記憶喪失ってボーっとしてて暗いイメージがあったんだが…… 明るすぎる。憎まれ口をたたくくらいに…。 「またちねってやろうか?あぁん?」