VOICE【短編集】



そんなある日曜日。

ふらっと街を歩いてた。

沢山の人、人、人。
気持ち悪くなるほどの人いきれ。

街頭スピーカーから流れる、ヘタクソなアイドルの声。

くそくらえ。

俺は今すぐにでもそれを叩き壊したいくらいに、頭ん中がぐらぐらしてた。

そんな時だった。

──~~♪♪♪

「……っ!?」

聞こえた。

ガヤガヤ、ザワザワした雑踏の中。

ハッキリと。

全ての雑音を切り裂くように、真っ直ぐ。

俺の耳に、胸に突き刺さる、声。

この声……!!

鼓動が速くなった。
思わず胸を、心臓を押さえてしまう。





「この声、欲しい!」