「あんたの彼氏、最低ね。酔っ払って女連れ込んで、翌朝平気で彼女と電話してるなんて」
ええ~~っっ!?
開いた口が塞がらない。何言ってんだこの女は?!
あまりに突拍子もない発言に、どうすることもできないでいたら。ちらりとこちらに視線を向けたその女は、もう一度口を開いた。
「昨日は激しくて良かったわ。ごちそうさま」
それだけ吐き捨てるように言って、煌びやかなネイルの光る指が終話ボタンを押した。
そのケータイを捨てるようにこちらへと放り投げる。
慌てて受け取った俺にひとこと。
「他の女とヤりながら彼女の名前なんか呼んでんじゃねーよ」
ひらりときびすを返して玄関へと消えていった女の後ろ姿を、かれこれ5分は見送ってから、ぽろりと口から言葉がこぼれ落ちた。
「イレギュラーだ、その性格……」



