「俺、そんなに見惚れるほどかっこいいですか?」


新聞から顔を上げ、意地悪な笑みを浮かべたユキさんが、私を見ていた。

どうやら、私はぼんやりとユキさんを見たまま固まっていたらしい。…しまった。




「…何言ってるんですか。ていうか、私仕事遅れちゃうんですけど…」

「あー、俺まだ食ってるし。いいよ、仕事行けば?」

「…じゃあ、お言葉に甘えて…」


ガタ、とイスから立ち上がって、足元に置いていた荷物を手に取る。

ユキさんは相変わらずのんびりとみそ汁をすすっていた。