「荷物の片付けは1日でやってね。」 「…は?」 「返事は?」 「……ハイ。」 「あ、その前にコーヒーよろしく」 にこやかに笑いながらそう言うユキさんが、悪魔にしか見えないのは何故だろう。 …ユキさんと出会ってしまってから数日後、私は彼の部屋に引っ越してきた。 幸いな事に、私は自分の部屋を与えられた。 とりあえず、自分の空間があってよかったと思うことにしよう。