「や、ぁ、…っも、許し「“報酬”はしっかりもらう主義なんだよね、俺。」

「……っふ、」


わずかに残った力で腕を伸ばして、ユキさんの下から這い出ようとしてみたものの、そっと壊れ物を扱うように優しく、私の腕の上をユキさんの手が滑り、ぎゅっと手を握られてユキさんが再び覆い被さってきた。

…どれだけ体力あるんだろう、この人。




ちょっとエッチなマンガとか物語とかで女の子が『壊れちゃう!』と叫ぶほど激しく抱かれているようなシーンがあるけれど、今、まさに私の心境はそれだった。