「…あ、しまった。せっかく無理矢理連れ出すシーンを演じてたのに」 固まった私の表情を見て、手首を掴んでいる方の男が思い出したようにそう言った。 「桑田さんも好きだよなー。『普通に迎えに行くんじゃつまらない』って言うしなー」 「さっきは怖い思いさせてごめんね?」 「銃口まで向けることはないよなー」 「それは桑田さんに言えって」