ふぅっと煙を吐いてみる。


「でも……」



また彼女が口を開く。



「涼太がその人のためになると思って、一緒に罪を背負う気で隠すならそれもいいんじゃない?」




また煙を吐き出す。




「なんかありがとう」



女の髪の毛を撫でてみる。


何度も色を抜いたり染めたりしてる髪の毛はお世辞にもサラサラとは言えなかった。