「こんばんは!」


「こ……こんばんは……」


「怖がってんじゃん」


「ん? そんなことねーよ」



いや怖がってるだろ……。


ウミちゃんはそろそろと俺の後ろに隠れる。


しょうがないよな。

涼太の耳はピアスぼこぼこだし茶髪だし、なんか怖いもんね。



「大丈夫だよウミちゃん、こいつは涼太って言って俺の友達」


「瞬くんの?」


「そう」


「……瞬くんの友達なら……いい人だよね?」


「もっちろん!」
「どうだか……」



俺と涼太の言葉が重なって、ウミちゃんはくすっと笑った。