サガラの声が急激に優しくなったので

俺は自分の肩越しに、ちらっと彼女の方を見た。



「……マジで?」


「はい」


「何が、残る?」



するとサガラは微笑んで

俺の腕の上に
コトン、と頭をのせて言った。




「愛、です」



「………」




まいったな。




「サガラぁっ!」


「きゃっ」



ベッドから転げ落ちそうな勢いで、ガバッと彼女を抱きしめる。




「大好きだ、サガラ!!」