「あべし!」だか「ひでぶ!」だかわかんない、北斗の拳のザコキャラみたいな声を出してぶっ倒れる先輩。 俺は肩で息をしながら仁王立ちでそれを見下ろすと キッ、と真剣な顔で、サガラの方に向き直った。 「サガラ!」 「は、はい」 ア然としすぎて普段以上に無表情なサガラに、俺は大股で詰め寄って行く。 「サガラが先輩を好きでも!」 「……」 「俺のこと好きじゃなくても!」 「……」 「俺はサガラが好きだ!絶対、絶対!先輩より幸せにする!」 「……」 「サガ――」 「おい」