交通ルールなんかクソくらえって勢いで、原付かっ飛ばす俺。 向かうはもちろん先輩んち。 サガラも向かってるであろう先輩んち。 ……こういうの、おジャマ虫っていうのかもしれない。 横恋慕っていうのかもしれない。 でも他に女がいる土屋先輩より 俺の方が、サガラを幸せにしてやれる。 それを伝えるのは今しかない。 今を逃したら、サガラは――… 「サガラ!」 先輩んちの一軒家が近づいてきたとき、見覚えのある長い髪に俺は大声を上げた。