俺は更衣室を出た。
誰もいない教室に戻ると、開けっぱなしの窓から見える午後の太陽が、やけにまぶしかった。
【明日の約束、なかったことにして】
メールを打って、送信ボタンを押す。
数秒待てば画面に表示される、
『送信しました』の文字。
「……あっけな」
なぁ、サガラ。
できればさ、最初からホントのこと教えといてほしかったな。
こんな俺だけど、先に言ってくれりゃ、そのつもりで対応したよ?
うっかり好きになんか、ならなかったのに……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…