やっと、ハッキリわかった。


俺はサガラが好き。


そしてサガラもきっと俺を……



「あっ」


向こうから歩いてくるサガラの姿が目に飛び込んだ。


好きだと自覚したせいか、今日は一段とかわいく見える。


床に座っている俺にサガラは気づいてるだろうけど、やっぱりいつもの無表情。


そのまま俺の前を通り過ぎようとしたので


「サガラ」


声をかけてみた。


でも。