「あの……ちょっといいスか?」 「ん?」 恋の相談なんかしたことないから恥ずかしくて、俺は先輩の視界から外れるように、廊下の床にぺたんを座った。 「いきなり女の子から……処女をもらってほしいってメールがきたら……それってどういう意味だと思います?」 「は?」 それお前の実体験?と聞かれ こくり、とうなずいた。 「あ~……でも俺、処女は専門外だし、そのへんの女心はよくわかんねーなぁ」 やっぱ先輩でもわかんねーか、とシュンとしていると 「でも」 先輩は俺の横に腰をおろした。