【短】愛らぶ★ヒーロー



「あの……ちょっといいスか?」

「ん?」



恋の相談なんかしたことないから恥ずかしくて、俺は先輩の視界から外れるように、廊下の床にぺたんを座った。



「いきなり女の子から……処女をもらってほしいってメールがきたら……それってどういう意味だと思います?」

「は?」



それお前の実体験?と聞かれ

こくり、とうなずいた。



「あ~……でも俺、処女は専門外だし、そのへんの女心はよくわかんねーなぁ」


やっぱ先輩でもわかんねーか、とシュンとしていると


「でも」


先輩は俺の横に腰をおろした。