そーゆうの考えたら、なんかもう全部アホ臭くなっちゃって。 頑張ってもムダなら、楽な方がいい。 好きになってもフラれるなら、付き合わない方がいい。 こうしてヒーローをあきらめたヒロくんは、『一発屋のヒロ』に生まれ変わりましたとさ。チャンチャン。 「――中3の夏」 「えっ?」 突然サガラが口を開いたので、俺はハッと顔を上げた。 「私、一度だけ試合を見たことがあるんです」 「試合って、俺の?」 「はい」