――『あんな試合見たら、一気に冷めちゃったよ。 弱いくせに頑張ってんのが、よけい見苦しくてさぁ』 俺のことを陰で友達にそう話していたらしい彼女。 ――『ま、ヒロとは1回ヤッたし、もういいや。別れる』 何だよそれ。 ……って思ったけど 何も言い返せなかったわな。 あんまりにも自分がミジメすぎてさ。 さらに、悪いことは重なるもんで。 青木館長の奥さんがよそでオトコを作って家出した。 あんな優しい旦那がいながら。 結局人間って、自分の欲望のために生きてるんだ。