【短】愛らぶ★ヒーロー



「どれですか?」



のぞきこんだサガラの髪から、ふわっといい匂い。


俺は不覚にも、ドキン!



「あ、あの、この問題が」

「あぁ、これはですね」



……今までほとんど聞いたことなかったサガラの声は、間近で聞くとちょっと甘くて

淡々とした口調とのアンバランスさが、逆に魅力的だった。


ペンを持つ右手は真っ白で、陶器でできてるみたい。


ふせた瞳の、長いまつげ。

可愛らしく動く唇――…




――『私の処女をもらってくれませんか?』




うあぁっ、コラッ、俺!

また妄想してただろ、アホ!