【短】愛らぶ★ヒーロー


すっかり舞い上がった俺に、


「どの問題が解けないんですか?」


と冷静にたずねるサガラ。



「あ、えっと、ここの……」



てきとーに教科書を開いて指さすと、サガラはスラスラと解き方を教えてくれた。


たぶん、アホな俺に合わせて簡単な言葉を選んでくれてんだろうけど、サガラの説明はすごくわかりやすかった。


まともに授業を聞いたことない俺でも解けてしまったんだから、たいしたもんだ。



「すげーな、サガラさんって。
あっ、他の問題もいい?」



まだ自分の席に戻りたくなくて、俺はまたしても適当に教科書を指さした。