「あたし、傘借りてくる。」 そう言って職員室へ向かった。 放課後で先生たちは部活に出ていて 2、3人しかいなかった。 「あの…傘を借りたいんですけど…」 ぽっちゃり系の事務教員っぽい人に 声をかけた。 「あ、ちょっと待っててね」 そう言って倉庫から透明のビニール傘を持ってきてくれた。 「あの、もう一本ありますか?」 1本じゃ翔の分がないし… 「ごめんねぇ。これ1本しかないの。」 本当にごめんね? といってあたしにビニール傘を渡した。