冬城町新年会2009→2010

「手強いの…」

紅霊を見据えながら、姫羅木さんは言う。

「見た事もない神通力じゃ…それにその珍奇な言語…これはあくまでわらわの憶測じゃが…」

彼女は長い四尾をたゆたわせながら呟く。

「お主…西洋生まれの人外ではないか?この日ノ本で五指に入るわらわでさえ…」

姫羅木さんが紅霊を指差す。




「そのような金色の瞳の持ち主は知らぬわ」