祥也の車はまぁ…うん。 世間一般的に言われる高級車…。 金持ちだなぁ…。 「稜、早く乗れ。」 「あ、あぁ。」 俺は後部座席に百合を乗せ、俺も乗り込んだ。 「なぁ稜……」 「ん…?」 車が発進したと同時に祥也が話しかけて来た。 「稜さ、本気で人を好きになった事あるか?」 「ないけど…。」 「俺もさ、高2のクリスマスイブまではなかったよ。まぁ今のお前みたいにセフレばっかりでさ。」 「…………」 祥也…? 祥也の言ってる事はわかるようでわからない。 でも俺は耳を傾けた。