こんな所で何やってんだ? そのうちバレて大騒ぎになるんじゃ? 「あー、タクヤくんと一緒じゃない」 俊介の隣には息子のタクヤ。 そしてその隣にもう1人。 女性がいることに気づく。 俺が俊介のほうに近付こうとすると、後ろにいた美紀がそれより先に大声を上げた。 「あれ、凛ちゃんじゃない?」 「えっ」 美紀の言葉に、俺は帽子を少し上げてその女性を見る。 確かにそれは凛の姿だった。