久しぶりに仕事が早めに片付き、日が暮れる前に帰宅した俺。
 
玄関に見慣れないローファーがあることに気づく。

どうやら凛が遊びに来ているらしい。


「おかえり。あ、凛ちゃん来てるの」

「お邪魔してます。もうすぐ帰りますんで…!」
 
慌てた様子の凛。

「いいよ、ゆっくりしてってよ。…そうだ、見せたいものもあるし」

「?」

「PVの編集、大まかに終わったんだよ」
 
俺は例ののPVを納めたDVDを取り出して、2人に見せる。