とか何とか言いながらマル付けを再開しはじめる。 相変わらず湊のペンの音とあたしのケータイをいじる音しか聞こえない。 ピロリロ~ン♪ 「ん。できた。」 ケータイを突き出す。 「はい。どーも」 プリントのほうを向いたまま右手だけを差し出す。 「あれっ湊って左利きだっけ?」 「ん?しりませんでした?」 「うん。全く見てなかったもん。」 「おいおい」と小さなこえで呟く。