次の日から、私はまた学校へ行った。


母に心配をかけて、友達にも心配をかけて
本当に申し訳ない。



「おはよーののか。」


「おはよ。奈々。」


奈々とは、なにもなかったかのように話している。





昼休み、

いつも通り奈々と語る日々。


この時が一番幸せなんだと、この前の事件以来実感した。




でも、すべてが解決したわけではない。



むしろ、これからが本題だ。


「で、中谷の件はどうすんの?」



奈々が、窓側の端っこの席に座って言う。


「会いに行くしかないっしょ。」



もう、迷ったってどうしようもないことはわかっている。


だから、決めてたんだ。


夏休み、北海道に行く。



「親とか、OKすんの?」


心配してくれる。


「大丈夫、もう言ってある。」



「え!?中谷のこと好きって言っちゃったの!?」




「ううん。リョウに会いに行くって言っただけ・・・。」


それでも、いいよって言ってくれた。


「よかったじゃん!。」


「うん。」



夏休みまで、あと1ヶ月。