・・・ん・・・朝だ。



真赤に腫れためが・・・重くて開かない。


髪の毛はボサボサ。




昨日、あの後
病室にはもどらず、家に帰った。


泣き崩れた顔なんて、リョウに見せたくなかったから。



変な人と思われるに決まってる。





あのまま夜、ベッドで何時間泣いたのだろう・・・?




後悔し続けた・・・でも、



もう、悲しくなんかない。



リョウが私を私を忘れてしまったのなら、



また新しく、
大井ののかというデータをリョウの記憶に書き込めばいい。




時間は、きっとたくさんかかる。



でも、


それでもいい。





それでもいいと決めたんだ。




「よし」っと私は、大きく背伸びをした。













私が、頑張らなきゃ。





そう、自分に言い聞かせ、学校へ向かった。