☆
「僕の護衛が成功して、無事に都に帰れば、ダイエルファンの階級も特進するだろう…本人にとっては、邪魔かもしれないけどね」
アディマは、ダイのことをよく分かっているようだった。
だが、きっと思ったのだ。
あの愚直な男は、もう少し上にいってもいいはずだ、と。
ダイの話を、彼の口から聞ける日がくるとは、思わなかった。
だから、景子はいろいろと質問をしたのだ。
ダイは農家の末の方で、外に出なければならなくて兵に志願したとか。
身体が大きく、腕っぷしも強かったため、衛兵にまではすぐなれたとか。
へぇ、農家なんだ。
景子は、通り過ぎてきた農村を思い出して、ますますダイに親近感を持った。
「で…ダイさんは…」
しかし、更に問いかけようとしたら、アディマが表情を微かに曇らせているではないか。
何か変なことを聞いたかと、景子が首を傾げると。
「ケーコも、随分ダイエルファンに懐いているようだね…」
と、言われてしまった。
カァっと、恥ずかしくなって景子は赤くなる。
一緒に旅をしている人のことを、知りたくなるのは女性の常だ。
そんな女の浅はかさを、アディマに見られた気がして恥ずかしかったのである。
確かに、一番身分がなさそうで、一番楽な相手はダイだったのだが。
「だ、だって…リサーの話だと、なんだか難しそうで…」
しどろもどろになりながら、景子が言い訳をすると。
何を想像したのか、アディマは気が抜けたように笑い出した。
「え? な、なに? アディマ…何かリサーに面白い話でもあるの?」
珍しいその姿に、景子は思わず食いついてしまう。
あのリサーに、何か猛烈な笑い話があるのかと思ったのだ。
しかし、アディマは違うと言いたいかのように手を振りながら、ひとしきり笑い続けた。
「そうか…ダイエルファンの話が、一番身近で分かりやすいのか」
何故か。
リサーから、ダイへと話が戻っていた。
何で…あんなに笑ったんだろう。
景子には、分からずじまいだった。
「僕の護衛が成功して、無事に都に帰れば、ダイエルファンの階級も特進するだろう…本人にとっては、邪魔かもしれないけどね」
アディマは、ダイのことをよく分かっているようだった。
だが、きっと思ったのだ。
あの愚直な男は、もう少し上にいってもいいはずだ、と。
ダイの話を、彼の口から聞ける日がくるとは、思わなかった。
だから、景子はいろいろと質問をしたのだ。
ダイは農家の末の方で、外に出なければならなくて兵に志願したとか。
身体が大きく、腕っぷしも強かったため、衛兵にまではすぐなれたとか。
へぇ、農家なんだ。
景子は、通り過ぎてきた農村を思い出して、ますますダイに親近感を持った。
「で…ダイさんは…」
しかし、更に問いかけようとしたら、アディマが表情を微かに曇らせているではないか。
何か変なことを聞いたかと、景子が首を傾げると。
「ケーコも、随分ダイエルファンに懐いているようだね…」
と、言われてしまった。
カァっと、恥ずかしくなって景子は赤くなる。
一緒に旅をしている人のことを、知りたくなるのは女性の常だ。
そんな女の浅はかさを、アディマに見られた気がして恥ずかしかったのである。
確かに、一番身分がなさそうで、一番楽な相手はダイだったのだが。
「だ、だって…リサーの話だと、なんだか難しそうで…」
しどろもどろになりながら、景子が言い訳をすると。
何を想像したのか、アディマは気が抜けたように笑い出した。
「え? な、なに? アディマ…何かリサーに面白い話でもあるの?」
珍しいその姿に、景子は思わず食いついてしまう。
あのリサーに、何か猛烈な笑い話があるのかと思ったのだ。
しかし、アディマは違うと言いたいかのように手を振りながら、ひとしきり笑い続けた。
「そうか…ダイエルファンの話が、一番身近で分かりやすいのか」
何故か。
リサーから、ダイへと話が戻っていた。
何で…あんなに笑ったんだろう。
景子には、分からずじまいだった。


