息子にイラッとするのは情けないが、嫉妬してるから。





「誠の話するのはいいが、今は俺だけを見てろ。」


「樹さん……。」





顔を赤く染めたまりあが抱きついてくる。





向かい合う様に膝の上に座らせて腰に腕を回す。





顔を上げたまりあに何度もキスを落としていくうちに、いい雰囲気になっていく。





ベッドに行く時間も惜しくてこのままここで………と手を進めた時だった。





「うあ゙ぁぁぁぁー。」





誠の泣き声がして2人で固まる。




顔を染めたままのまりあは膝から降りて服を整えながら誠の元へと急いで行った。





思わず盛大なため息が漏れる。





ソファーから立ち上がり寝室に向かった。





眠りについたのか、ベビーベッドから離れるまりあ。





「あ…樹さん。」


「今日はもう寝よう。その代わり明日は寝かせないからな。泣いても離さない。」





コクンと頷いたまりあとベッドに潜り、ナイトテーブルにある電気を消す。





いくら愛する息子でも愛する妻との情事は邪魔させない。





-END-