「樹さん、また行こうね?」


「ラブホに?」


「〜〜っ、そ、じゃなくて……。」




帰る途中の車の中でまりあをからかう。





「また、デート…しよ?」


「そうだな。」


「やっぱり…ラブホも……。」





チラッと横目で見ると顔を覆ってるが、耳まで真っ赤になってる。




そんな可愛い事言うなよ……引き返したくなるだろ?





そういえば―――――…





「まりあ、すまない。」


「何が?」


「新婚旅行連れて行けなくて。」





それに、結婚式だって挙げてない。





まぁ、出産前だったし仕方ないかもしれないけど…やっぱり挙げたいよな…。





「樹さん、新婚旅行は誠くんがもう少し大きくなって行こう?新婚旅行って言うより家族旅行かな?」

「それでいいのか?」


「うん。でも、休みの日はデートしよう?」


「そうだな。…またラブホ行こうな。」


「もうっ、樹さん!」





絶対新婚旅行には連れて行く、勿論家族旅行も結婚式も。





これからはめちゃくちゃ甘やかすからな?





それほどまりあを溺愛してるんだ。




-END-