出産して体型を元に戻す為、毎日ダイエットをしていたまりあ。





依然の体型には戻ったが、それよりも痩せて見える。





鎖骨が綺麗に浮かび、豊満な胸、括れのあるウエスト、スラリとした足。





力を入れたら壊れそうな体。




「樹さっ………もっ……。」

「まりあっ……。」





濡れた唇で囁く様に俺を呼ぶ。





涙を浮かべ、熱い視線を向けてくる。





シーツの上に散らばる柔らかい髪。





背中に回された手は掴む力などなく添えられているだけ。






こんな色気を出したら他の男が見るだろう。





成人にもなってないのに、女を出して………おかしくなりそうだよ。





「やり過ぎたな…。」






聞こえないよう、ボソッと言ったつもりだったがまりあには聞こえたようだ。





うつ伏せのまりあは顔だけを向け、力なく微笑む。





「幸せ…。」





赤くなった顔を見られたくなくて、体を引き寄せた。





ああ――…もう、本当に




「愛してる。」





俺の中に取り込みたいほど愛しいよ――…。