溺愛ラバーズ

壊れそうになりながらも、回りの人間に助けられお互いの存在や愛を確かめ合いながらキスしたり体を重ねる。





映画を見てる時にまりあの異変を感じた。





ラブシーンに入るたび、些細な場面でもまりあは俺の手を強く握る。





それを意識してしまったからか、映画に集中出来なくなった。





後半の内容なんて頭に入って来ない。





2時間弱の映画を見終わり、まりあを見ると相変わらず手を強く握り、顔は真っ赤。





「出るか。」





コクンと頷くまりあを立たせ、出口に向かう。





触発されたのか居た堪れない様子のまりあ。





一言も話さずに駐車場に向かった。





「行きたいところあるか?なかったら帰ろうと思うんだか。」





まりあの顔がよく見えるようにハンドルに頭を乗せる。





「樹さん……ま、だ…帰りたくない。」


「買い物したいのか?」


「そ、じゃない……の。」


「じゃあ、ドライブ?」


「違っ。〜〜〜〜っ。」





あえて的外れな事を言いまりあを焦らす。





「ちゃんと言わなきゃわからないだろ?」