溺愛ラバーズ

言葉が足りなかったな……。





「そうじゃない。まりあは何を着ても似合うって事だ。どの服着ようが、可愛い事は変わらない。」



そう言うと赤面し、クローゼットに向かって行った。





その姿に口が緩む。





まりあの選んだ服は、花柄のワンピースだった。




「似合…う?」


「ああ、可愛い。」





そう言うとギュッと抱きつき、胸に顔を埋めてくる。





はぁ―――…どうしてくれようか。





理性保つのが大変だな……。





「そろそろ行こうか。」


「はいっ。」





リビングに降りると、お義母さんが誠をあやしていた。





「お義母さん、お願いします。」


「行って来ます。」


「行ってらっしゃーい。ゆっくりデートしておいで。」





お義母さんに抱っこされた誠はニコニコ笑っている。





家を出て、まりあを助手席に乗せ車を走らせる。





「映画以外に行きたいところはあるか?」


「買い物がしたいの。」


「どっちを先に行く?」


「買い物に行きたい。最後はゆっくり映画見たいな。」


「そうするか。」