引っ越しも滞りなく終わり、まりあの実家に住み始めて数ヶ月が過ぎた。





お義父さん(社長)、お義母さんは一階の和室。





三井さんとありさちゃん、新名部長とかれんちゃん、俺とまりあ、ひなのちゃんは二階。





一つの家にこんなに人がいていいのかと思ったが心配なんてなかった。





部屋一つ一つが広すぎで俺が住んでいたマンションの部屋より広いかも知れない。





それに、各部屋防音らしい。





「どの部屋も防音だから夜も安心だね。」





三井さんにそう言われたが、安心と言えば安心。





「いっ樹さぁん……誠くん、泣き止まないの……。」





誠が夜泣きしても隣の部屋には聞こえないから安心だ。





「オムツ変えた?」


「ん…。」


「ミルクは?」


「飲んだ…。」





泣き出しそうなまりあから泣き叫ぶ誠を抱き上げる。





暫く宥めてると誠は泣き止み、眠りに着き始めた。





「ちょっと寝かせてくるな。」





一言いい、ベビーベッドに誠を寝かせ、まりあのいるソファーに戻る。