「ん―――…!?んぁ……んっ…。」




息苦しくてちょっと口を開けた瞬間に生暖かい物が侵入して来た。




舌を入れられ、絡められ卑猥な音が聞こえる。





さっきから一言も喋ろうとしない樹さん。





色々聞きたい事があるのに、初めての快感に夢中になる。





樹さん…なにを考えてるんですか?





私の事……好きですか?





私は、樹さんが大好きです。





樹さんにキスされて、触れられて凄く幸せです。





「んあっ!……やっ……樹さんっ…いた……い。」


「大丈夫だから…。」





いつもと違う声に、優しく撫でられる手に安心する。





「あっ……んぁ………あぁ…。」














初めては痛いって聞いてたけど、本当だったの。





痛すぎて涙が出たけど、辛いものじゃなかったの。





幸せで、幸せで――――…。





私の片想いでもいいんです。





「冴子………。」





他の誰かを好きでもいいの。






離れたくないの………そばにいたいの。





もう、好きなんて言わないから………。