俺の隣の俺の女




「翔~!
俺見てたぜ!
未夢ちゃんと
学校来てただろ!
俺、なんか嬉しいわ
感動しちまった
ま、女子悲鳴あげてたけどお前モテるし」



って早速ぺらぺら話す
健太


うっとおしい・・


「別に~あいつ
自転車乗ってなかったし
たいへんそうだから
乗しただけだし」



「えらい!」



ってクラス全員が
振り向くような
でかい声でいった



「・・・はぁ・・
馬鹿だろ・・・お前」



いや・・・


一番馬鹿なのは、


俺かもしれん


未夢後ろ乗せて・・


いつもなら完璧スルーだ


なんだろ?


嫌じゃなかった


むしろ、乗って欲しかった

帰りも約束してしまったし

どうしたんだ?


俺・・・