「お前歩いて行くの?」
今日はいつもより早いから歩いていくつもり
「うん・・今日早いし」
「あのさ、俺
お前が歩いて学校
間に合うと思わないし」
うっ・・
確かにうちの学校
家から遠いし
けっこう時間かかる
歩いてだと
たいへん・・・
「あたし、自転車
とりにいく」
そう言って帰ろうとした
「けっこうこっから
家も遠いよ?」
「うん・・もう
遅刻してもいいや」
とぼとぼ歩くあたし
「後ろ、乗っていけば?」
へ・・・?空耳?
あたし耳おかしくなった?
翔がそんな事言うわけない
「聞いてんの?
後ろ乗れ」
「あ・・はいっ」
思わず乗ってしまった
てか初めてだ!
まさか後ろ乗れるなんて
夢の夢にも思わなかった
あたし今、幸せだ


