それに
近い近い近い！
「ち･･近いってば！」
あ･･心の声が･･
「あ″？近い？」
ひぇーっ、すいません
怖い怖い･･
「近いねぇ～･･」
そうつぶやいたあと翔は
さらに顔を近づけた
「･･･････っ｣
近いよ･･
しょーちゃん･･
「･･･こんだけで
赤くなるとかこの先
どうなんだよ･･･」
ん･･？
小さい声でぼやいてたからわかんないや･･
「え？なになに？」
「なんでもねぇよ･･
それより早く席着かねぇと遅刻になんぞ？」
「あ、そうだった！！
じゃあね！」
あたしはその場を去った
「先は長そうだな･･」
そう一言残して翔も
校舎に入っていった
あたしは知らなかった。
翔のさっきの一言も
みんながあたしたちを
見ていたことも･･･
これから起こることも･･
