ジャー…と、水道から水のでる音が、私たち以外には誰もいないこの静かな公園に響いた。
少し姿を隠しはじめている夕日が、あっちゃんも私も、この思い出の場所さえも綺麗なオレンジに染めている。
「………、」
そんなあっちゃんの伸びた長い影を見つめていると、なんだか胸がぎゅうっと締め付けられて。
私が手の平を小さく握りしめたのと同じくらいに、
今度はきゅっと水道をしめる音が鳴り響いた。
「………痛い?」
しゃがんで、転んだときにすりむいた私の膝にハンカチを押し当ててくれる。
「…う、ううん…あんまり……。」
小さく、答える。
ピリッと少し痛むけれど、今はそんなことどうだってよかったんだ。
…だって。だって。
「…あんな何もないとこでこけんな。」
「え、…」
「…わかった?」
「…う、うん…」
…あっちゃんが、私と話をしてくれているから。
