「美波と上手くいくようにお守りだよ?」 そう耳元で囁き、俺の手を取って手のひらの上に置いた。 普段と同じような真琴。 今はまだ付き合ってることになっているにしても、俺に真琴のように振る舞えと言われたら、間違いなくできない。 真琴… お前すげーよ! 礼を言って、その貝殻をそっと握った。 これを握っていると心が温かくなる気がする。 勇気が持てる気がする。 貝殻を持つ手から視線を真琴にうつすと、真琴は微笑んでいた。 今まで見たことないくらいの優しい微笑みで俺を見ていた。