頭を抱えて、自分のキモさに胸がいっぱいになっている時、突然、目の前に現れた手のひら。


その手のひらの上には小さなキレイな貝殻。


「お守り!」


その声に反応して、顔をあげてその声の主を見た。



昨日のことがあったようには思えないような、そんな笑顔。


そうだ…

今までこの笑顔に俺は何度も助けられたんだ。






「真琴…」