●慎吾Side●

今俺たちは海に来ている。


おばあちゃん家から歩いて15分ほどのところにあった。


海水浴場のように整備されたとこじゃないけど、自然そのままの姿がそこにあった。


美波と真琴は膝下まで海につかり、むじゃきな子供のように遊んでいる。


太陽の日射しが水面に反射して、その中にいる二人の姿は綺麗すぎて、俺には眩しすぎる。


俺は視線を思わず反らした。




そして、その視線の先に思わぬものを見た。


言葉を詰まらすほどに…