●真琴Side●

ホントは起きてた。

寝てるフリしてただけ。

美波寝てたし、起こしたくなかったから。



そんな中、聴こえてきた。


「真琴‥ずっと親友だよ。」

寝返りをうつフリをして、美波に背を向けた。


涙を見られないように。

ホントは涙が出そうだったから、それを隠すため、背を向けた。

起きてるのを気づかれないように。


美波が部屋から出て行ってから、声をおしこらえながら一人で泣いた。

でも‥かすかに洩れる声。


「…ぅっ…ヒック…ぅぅ…」


今までしてきたわたしの罪を知らず、わたしを親友と呼んでくれる親友。

ごめん、美波…