朝食の準備ができて、それぞれのイスに座った。

だが…空白の席が2つ。

明らかにまだ起きてこない2人の席。


「あっ…わたし起こしてきます!」

慌てた様子でそう言う真琴の腕を掴んで、首を横に振った。

「わたしが行くから」

真琴の腕から手を離し、階段を上っていく。


なんか…
嫌な予感がした。

なんか…
今真琴を2人に会わせちゃダメだって。

正確にいうと、2人の部屋に行かせちゃダメだって、そう思った。


多分…
わたしの思い過ごしだろうけど。



階段を上りきって、2人の部屋の戸を開けた。

「起きなさーい!!」

って、かけ声つきで。


ビックリしたのか、2人の身体はビクンと一瞬宙に浮き、慌てて起き上がった。


ぷっ

おもしろ!!

その光景を見ていたわたしは、にやけが止まらなかった。


だってあんな2人なんてめったに見れるもんじゃないしね!

いいもの見せてもらった!