涙をもう一度拭って、顔をあげ慎吾を見る。
まっすぐにわたしを見つめていた慎吾と視線がぶつかる。
好きでした。
大好きでした。
これから先、あたな以上に好きになる人は現れないかもしれない‥ そう思うほど、わたしはあなたへの愛で溢れていました。
あなたと出逢えて、一緒に過ごせて、好きになって、付き合えて…幸せでした。
もう‥自分の幸せをつかんでほしい。
今までありがとう――‥
「慎吾の口から聞かせて。美波のことどう思ってんの?」
「・・・・好きだ。
誰よりも大切なんだ。」
愛しいあなたの瞳が、美波を想う愛しさにあふれた。