「ずっと知ってたから。」
ホントのこと。
涙で全てがぼやけていく。
「わたしを好きじゃないとも。 慎吾に好きな人がいることも…。晃にヤキモチやいてることも。 慎吾…ずっと…ずっと…美波一筋だもんね?」
涙ながらに慎吾に言うものの、俯いたまま視線を合わせることができない。
「ごめん、真琴。」
もう‥謝らないで。
慎吾に謝られるのはイヤだよ。
慎吾が悪いわけじゃない!
慎吾は全く悪くない!
こんな状況になったのだって、わたしが悪いんだから…
わたしにとったら、慎吾と付き合うこと事態、夢のまた夢だったんだから…
でも、もう終わりにする時なんだ‥
ちゃんと慎吾の口から聞いて、気持ちを整理しよう!
たとえ、後で晃になにか言われたとしても‥。