●真琴Side●
わたしの隣には慎吾。
中学の時に美波と出会って、それから慎吾と晃と自然と仲良くなって‥。
いつからだったかな?
気がついたら、慎吾のことばり考えてて、慎吾しか見えなくて…。
だから、嘘みたいなの。
その慎吾とわたしが付き合ってるなんて。
でも…
ううん。なんでもない。
美波もわたしもお互いの気持ちを知ってる。
お互いが慎吾を好きで、
最初は戸惑ったよね。
[どちらが慎吾と付き合うことになっても、恨みっこなし!!
正々堂々勝負!!]
二人で決めた、約束ごと。
わたしはその勝負に勝った。
ホントは負けてるに。
負けて当然だったのに。
今は言えないけど‥
してはいけないことをして、手にいれた場所。
中2の秋。
わたしは慎吾の彼女になった。
それから、慎吾の隣はわたしの特等席。
誰にも言えない陰を背負って‥。
それがたまにわたしを苦しめる。