●美波Side●

やっちゃった…



考えてみれば判るじゃん。

普通に真琴、スカートだよ。


あんな山道通れるわけないじゃんか。




もうっ!!
わたしのバカ!!







疲れた様子の真琴を見かねて、商店街の喫茶店に入ることにした。


出来ることならみんなと一緒には来たくなかった場所。



なんでか、って??

それは・・・




「おっ美波じゃん。」


この人がいるから…

お父さんの店をたいてい手伝いしてる。
もちろん、オーダー確認とか運搬のホールスタッフとして。

食べ物とか飲み物はちゃんとおじさんが作ってくれる。


またこのおじさんが朗らかで、いい人なのよ。

ってこんな話してる場合じゃなかった。



「うん。稚早元気だった?」


おずおずと言った。