だけど、その夢よりわたしは赤ちゃんを選ぶよ。 今わたしにとって一番大切なのは、その夢を叶えることじゃなくて、赤ちゃんを生んで育てることだから。 そんなことを考えていたら、慎吾がふいに抱きしめる力を強めた。 「だけどさ、そう言って俺は逃げた。晃にそう言われたよ」 「晃?」 「あぁ。晃も真琴も美波が大好きなんだよ。美波が部屋から出ていった後、さっき俺がいった気持ちと同じことを二人にも話したんだよ。そしたら、晃に『バカじゃねーの』って言われたよ」