俺たちは二つの部屋に通された。


一部屋は美波と真琴の部屋。

もう一部屋は晃と俺の部屋。



案外、真琴と同室か?

って思ったりもしてみたけど、そしたら美波が晃と同室になってしまうわけで。

ぜってぇそんなのイヤだ。
嫉妬で気が狂いそうだ。






「じゃぁ、着替えたら玄関集合ね。」


美波の提案で商店街まで行ってみることにした。



「慎吾!!遊んでないですぐに集合だからね!!」


真琴が俺に念を押した。


よくわかってらっしゃる。

なんでか俺は違うとこに気がそれたりするんだよなぁ。



って、急がねぇと真琴は恐いからなぁ。

怒った時はいつも閻魔(エンマ)になるからな。




晃がゆっくりと着替えてるのを横目で見ながら、てきぱきと着替えを終わらせた。


「早くしろよ、晃!!お前の着替えが遅くても、全部俺のせいになるんだからな。」

のんびりする晃をせかし、必需品だけ持って玄関に降りた。




美波と真琴はもうすでに待っていて、

案の定・・・


「もう慎吾!!あれほどわたしが遊ぶなって言ったじゃない。」

真琴が怒っていた。




…俺じゃねぇーのに。


「まぁまぁ真琴。着替えくらいゆっくりさせてもいいじゃない。それに…慎吾が遅かったんじゃなくて、晃が遅かったのよ。ね?慎吾。」

微笑んだ美波にドクンと心乱された。



そんな表情…
見せんじゃねーよ。

アホかお前は。


世界中の男どもが美波に虜になるじゃねぇか。